静岡大学工学部 [第29号] 2019年10月 配信

                静岡大学工学部 [第29号] 2019年10月 配信
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  ☆☆☆ 第29号発行 ☆☆☆
  このたび,メールマガジン第29号を発行いたしました.
  本メールは,静岡大学工学部の近況についてお送りします.
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 1. 【特別寄稿】

┃ 2. 【工学部のNews & Topics】

┃ 3. 【工学部の研究紹介】

┃ 4. 【お知らせ】

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[1] 【特別寄稿】

修士課程における「医工学プログラム」がスタートしました

学術院工学領域 機械工学系列 教授 川田 善正

 総合科学技術研究科 工学専攻および情報学専攻で「医工学プログラム」が今年4月よりスタートしました。これは、2018年4月に設置された浜松医科大学との共同専攻「光医工学共同専攻(博士課程)」と総合科学技術研究科 工学専攻および情報学専攻との教育研究における連携を強化するために設置されたものです。
 本プログラムは、工学専攻および情報学専攻の学生が受講可能であり、各コースの専門分野の知識に加え、医工学に関する基礎的な知識を身につけ、工学および情報学の知識と医学的な知識を修得し、将来の課題に果敢に取り組むことのできる力を身につけた優れた人材の育成を目指しています。実際の医工学研究者による講義、演習などを通して、医学・医療分野における課題を理解するとともに、、それらを解決するために工学および情報学的な知識を身につけることで、専門分野の知識と医学・医療分野の知識を融合し、いかにそれらを現実の問題に応用するかを学ぶことを目的としています。
 本プログラムでは、指定科目の中から必要な単位数を取得するとともに、プログラム必修科目およびプログラム選択科目を付加的に取得する必要があります。プログラム必修科目では、「医工学特別講義I, II」を開講しています。「医工学特別講義I」では、医学系の研究を専門とする講師と本学の医工学に関する研究を実施している講師の2名により、医学および医工学に必要な工学的知識の基礎を講義しています。「医工学特別講義II」では、医工学分野で最先端の研究を実施している5名の教員により、医工学分野における課題、現状、最新のトピックスなどを紹介していただきます。「医工学インターンシップ」では、医工学関連の企業および医療機関、研究所で実習を行なうとともに、「光医工学共同専攻」に進学予定者には、「医学系研究基礎演習」を準備しています。
 今年度は8名の学生が受講しており、学生自身の専門分野の知識だけでなく、医学及び工学両面から基礎及び応用に関する知識を得ることができ、多様性、多面性を持つ人材育成につながるものと期待しています。

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[2] 【工学部のNews & Topics】
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 ■ 新任教員の紹介

学術院工学領域 数理システム工学系列 講師 水谷 友彦

 2019年3月に工学部数理システム工学科に着任した水谷友彦(みずたにともひこ)です。東工大の数理・計算科学専攻で数理最適化やオペレーションズ・リサーチについて学び、博士号を取得しました。最近は、データマイニングにも興味を持ち研究活動を行っています。具体的には、画像や文章から有益な情報を取り出すための数理技術の開発に取り組んでいます。オペレーションズ・リサーチは企業活動における意思決定や工場の生産計画などに対する科学的手法を考える分野で、その数理モデルの解法を考える分野が数理最適化です。最近流行している機械学習やデータマイニングにおいても数理最適化は頻繁に登場します。これらの分野で生み出された技術は便利な社会を支えるための基盤となる可能性を秘めています。浜松には多くの企業があり、ものづくりのまちとして知られています。これから静岡大学での教育・研究活動を通じてみなさまに貢献できるように努めてまいりたいと思います。


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■ 学生サークル活動
・静岡大学吹奏楽団

静岡大学吹奏楽団 山本 拓未

 皆さんこんにちは。静岡大学吹奏楽団です。

 私たちは現在、浜松キャンパス18人、静岡キャンパス74人の総勢94人で活動しています。週4日の練習を基本に平日はそれぞれのキャンパスで、週末は静岡キャンパスに集まって、より良い演奏を目指し練習をしています。大会や演奏会前は練習日を増やし、積極的に練習に取り組んでいます。

 吹奏楽は特に、個々の存在がとても大切で、1人または数人では成り立たないものです。私たちは常任指揮者及び客員教授である三田村健先生の熱いご指導を受け、全員で同じ方向を向き、全員で熱い音楽を届けることに重きを置いています。
 昨年、当団は12年連続の全国大会出場を果たすことができました。しかし金賞には届かず、悔しい思いをしました。今はその悔しさを糧に、日々の練習に励んでいます。もちろん、大会が全てではありません。仲間、先生と音楽ができることに喜びを感じ、また感謝の気持ちを胸に、これからも活動してまいりますので、応援のほどよろしくお願い致します。

吹奏楽団1

静岡大学吹奏楽団HP https://shizuoka-windorchestra.com/

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[3] 【工学部の研究紹介】

■  在外研究だより

学術院工学領域 電気電子工学系列 准教授 二川 雅登

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2018年4月から2019年3月までの1年間、村川二郎基金のご支援を賜り、オランダのデルフト工科大学で長期在外研究を行ってきました。オランダと聞くと風車とチューリップを真っ先に思い浮かべるとおもいますが、春には図のような桜が咲き、日本を思い起こさせる風景もありました。また、江戸時代には貿易が許された国としても知られており、色々な場面で国同士のつながりを知りました。日本語を勉強しているオランダ人に話を聞くと、オランダと日本を結んだ歴史的な建物などを見るため長崎の出島を訪れたいと言っていたのが印象的でした。気候は年間を通じて寒暖差が小さいのが特徴です。地理的には北海道より北に位置していますが、北大西洋海流の影響をうけて温暖であり、年に2、3回川が凍る程度です。どの建物も暖房設備が完備されており、訪蘭前にイメージしていたよりもとても住みやすかったです。

 在外研究期間中、一番苦労したのが食事です。パン1斤とジャムだけでお昼をすませたり、フライドポテトだけで夕食をすませる人が多く、日本人ほど食事に対する欲求が多くない文化のようでした。そのため、スーパーマーケットでお惣菜があまりなく、調理しなくても食べることができるもの(サラダ、フルーツ、ヨーグルトなど)を中心に生活をした結果,健康的に?痩せることができました。そのような中、日本人が経営するラーメン店が人気となっていました。宿舎の近くに新たにラーメン店ができ、ここで食べる食事が贅沢を感じるひとときでした。

 在外研究においては、デルフト工科大学Kofi Makinwa教授の研究室で電子回路設計技術の勉強と土中水分量センサ用駆動回路開発の共同研究を行ってきました。著者はこれまで,農業や防災分野での活用を目指し土の中に含まれる水分の量(単位体積あたりに含まれる水の割合:土中水分量)を測定するセンサの研究を行ってきました。このセンサに用いる高性能な駆動回路の新規開発を行い、精密農業や斜面崩壊の予知などに活用すべく、帰国した現在も引き続きWeb会議などで定期的に打ち合わせを行っています。研究室に在籍中、研究室運営や大学運営など日本との違いを肌で感じることができました。特に、日本の大学のカリキュラムは学部が4年間、大学院の修士課程が2年間、博士課程が3年間であるのに対し、デルフト工科大学では学部3年間、修士課程2年間、博士課程4年間といった違いがありました。高等教育にこそ力を入れる姿勢がとても印象的でした。また、外国人の比率の多さにも日本との違いを感じました。デルフト工科大学では、学部の講義はオランダ語で行うのに対し、修士課程からは全て英語で行っています。このため、修士課程からは外国人(特に中国人)の比率がとても高く、半数以上になっています。世界トップレベルの大学の現状を知ることができ、とても感銘をうけました。いろいろと大変なこともありましたが、本当に実りのある1年を過ごすことができました。

 最後になりましたが、故・村川二郎氏、また本在外研究を進めて下さった先生方、講義の分担や委員会の分担を引き受けて下さった先生方に深く感謝申し上げます。また、工学部総務課・経理課の職員の皆さまには、手続きの際に大変お手数をおかけしました。ここに厚く御礼申し上げます。

デルフト工科大学内キャンパスの様子

デルフト工科大学内キャンパスの様子.
手前は桜の木,中央のビルの15階で研究を行った.

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[4] 【お知らせ】
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● 静大祭 & テクノフェスタ in 浜松
2019年11月9日(土), 10日(日)

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       ~最後までお読みいただきありがとうございました~

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