工学部メールマガジン


                静岡大学工学部 [第28号] 2019年4月 配信
  http://www.eng.shizuoka.ac.jp/outline/magazines/
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  ☆☆☆ 第28号発行 ☆☆☆
  このたび,メールマガジン第28号を発行いたしました.
  本メールは,静岡大学工学部の近況についてお送りします.
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 1. 【特別寄稿】

┃ 2. 【工学部のNews & Topics】

┃ 3. 【工学部の研究紹介】

┃ 4. 【お知らせ】

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[1] 【特別寄稿】
   「浜松医科大との共同教育課程「光医工学共同専攻」がスタートしました」

静岡大学 光医工学研究科長 教授 原 和彦

 近年の医療の高度化に伴い、新しい医療機器の開発現場に求められる医学と電子工学に精通した人材育成の必要性が急速に高まっています。医療応用分野では、光に関する技術が既に多く用いられ、将来的な発展にも欠かせません。そのようなニーズを元に高度な技術や新たな価値を生み出し、世界の医療に貢献する革新的な医療機器の開発や実用化を担う人材を浜松の地から輩出するために、静岡大学は浜松医科大学と共に共同教育課程(後期3年博士課程)「光医工学共同専攻」の設置を構想し、文部科学省より平成30年度の開設が認められました。学生定員は8名(静岡大学5名、浜松医科大学3名)で、両大の専任15名と、兼担、学外の兼任を含めた90名余の教員・研究者が教育研究に参画しています。静岡大学では、本専攻は新たに設置された「大学院光医工学研究科」におかれ、本学所属の学生は同研究科に在籍します。昨年4月には、8名の第1期生が入学しました。内訳は、工学専攻、情報学専攻からの進学者が1名ずつ、企業、医療機関からの社会人学生が6名です。今年度も8名の学生が入学しました。
 本共同専攻が養成を目指しているのは、21世紀が抱える健康、医療、高齢化等の諸問題の解決に向け、光医工学に関する専門的な知識と技能を身につけ、光・電子工学と光医学の双方に精通し、高い見識と幅広い国際感覚、高い倫理観を有する人材です。この目的の達成のために、静岡大学の強みの光・電子工学の先端研究の環境・実績と、浜松医科大学の強みの光技術を応用した医学研究の環境・実績を、学生・教員・研究レベルで融合して教育課程を展開しています。(図1)。その特徴は、次のようにまとめられます。

(1) 静岡大学の光・電子工学と浜松医科大学の光医学を融合した世界最先端の研究分野
 静岡大学は、先進的イメージングテクノロジーやナノテクノロジー、革新的受発光・電子工学による生体計測技術等の研究成果をもっています。また、浜松医科大学では、光・電子工学技術による革新的医療技術と医療機器開発、光・イメージング技術による治療法・診断法の開発等の研究成果をもっています。これらの両大学の強みを融合した分野の研究を行うことができます。
(2) 光医工学の研究開発拠点を活用した人的・技術的交流
 静岡大学の電子工学研究所および光創起イノベーション研究拠点棟、浜松医科大学の光尖端医学教育研究センターおよび医工連携拠点棟に居室を置いて教育・研究が行われます。このことにより、これらの拠点で活動する企業の研究者、工学系・医学系の大学研究者等との積極的な人的交流が可能になると共に、技術指導も受けることができます。
(3) 実際の医療現場に繋がる研究環境
 浜松医科大学医学部附属病院等では医療機器開発企業との共同研究が盛んに進められています。本共同専攻の学生は、指導教員の指導のもとこのような医療機器開発や共同研究へ参画することも可能です。

 本共同専攻の規模は小さいながらも、その教育課程は両大学で編成された独創的なもので、学生自身の研究分野の専門性に偏ることなく、医学及び工学両面からの観点、基礎及び応用両面からの観点を含む多面性をもって指導が行われます。具体的には、医療現場でのフィールドワークをはじめとする両大学乗り入れの授業や、両大の研究拠点における大学および企業の研究者・技術者との異分野人的交流などの、学生にとって魅力的な学習・研究環境を提供しています。履修すべき講義数は、静岡大学の既設の博士課程大学院である創造科学技術大学院と比較して多い苦なっています。これは医工学分野の研究者に求められる倫理観を養うための科目の他、工学をバックグランドとする学生が医学の基本的知識を獲得するための科目を、逆に医学をバックグランドとする学生が光・電子工学の基本的知識を獲得するための科目を必要とするためです。また、入学者として関連分野の企業や医療機関からの社会人学生も想定していることから、夕刻から授業を開講する、長期履修制度を設ける等の配慮もしています。本課程を修了した学生には、「博士(光医工学)」という世界にも類を見ない学位が授与され、光医工学分野の学術・技術のみならず、光産業やものづくり産業に広く貢献することが期待されます。

(専攻webサイト http://www.cmmp.shizuoka.ac.jp/

光医工学共同専攻 図1 光医工学共同専攻の概要


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[2] 【工学部のNews & Topics】
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 ■ 新任教員の紹介
学術院工学領域
機械工学系列
助教 中澤 謙太

 2018年4月に工学部機械工学科に着任した中澤謙太(なかざわけんた)と申します.専門分野はMicroelectromechanical Systems(MEMS)と精密計測です.MEMSはマイクロメートルからミリメートルサイズの可動構造を持つ半導体素子です.経歴としましては,2013年3月に静岡大学工学部機械工学科を卒業,2018年3月に東北大学大学院工学研究科ナノメカニクス専攻博士課程後期3年の課程を修了いたしました.大学院では焦点距離変調や光線掃引のためのMEMSの研究を中心に行って参りました.現在は光医工学研究科の岩田太先生のもとで研究を行っております(研究室ホームページ:https://wwp.shizuoka.ac.jp/nanomechatronics/).ここでは,MEMSのための大気圧プラズマを用いた加工手法や走査型プローブ顕微鏡を用いた計測手法に関して研究しております.研究者として,教員としてスタートを切ったばかりで未熟でありますので,コツコツと地道に努力していく所存でございます.ご指導ご鞭撻のほど,どうぞよろしく申し上げます.

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 ■ 学生サークル活動

・静岡大学弓道部
静岡大学弓道部主将 増田 航介
                         顧問 岩田 太 先生

 皆さんこんにちは、静岡大学弓道部です。私たち弓道部は現在静岡キャンパス11名、浜松キャンパス15名で活動しています。正規練習は基本週2,3で大会や試合のある週は練習日を増やして部員の的中率アップに努めています。現在男子はI部リーグ、女子はⅡ部リーグに所属しており、男子は王座出場、女子はリーグ昇格に向けて個人のスキルアップ及び、部の団結に努めています。
 弓道は礼儀を重んじる武道の一つであるので、もちろん先輩後輩のなどの上下関係はしっかりしていますが、練習中は互いにアドバイスをしあうなど、活動内外でも他学年同士の交流は盛んで、メリハリのあるとてもいい雰囲気で部活を行っています。また静岡キャンパスとも合同練習を行ったりと盛んに交流しています。  ところで皆さんは“弓道”というと、厳かな雰囲気で一人一人が戦う競技だと思われるかもしれません。確かに一般的な“弓道”は先述した通りであり、中学生や高校生、一般の方がされている弓道はこれらに当たります。しかし我々大学生がしている“学生弓道”は皆さんが思っているような“弓道”とは異なり、選手に声援を送り、チーム全体で勝利を目指すスポーツのようなものです。もちろん大会によっては一般の“弓道”をする機会もありますが、“学生弓道”は大学生ならではの特権であると思います。
 私たちは去年王座出場、リーグ昇格の目標を果たせずに終わりました。現在その悔しさを胸に毎日の練習に励んでいます。皆さんぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。


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[3] 【工学部の研究紹介】
 ■ 「光機能およびレドックス活性を示す新規有機材料の開発」
      工学部 化学バイオ工学科 環境応用化学コース 助教 藤本 圭佑

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私たちの研究グループでは、有機合成という手法を用いることで光機能およびレドックス活性を示す新規有機材料の開発を行っています。光機能とは可視光(または紫外光、近赤外光)の吸収により励起エネルギーを獲得し、エネルギー変換や化学変換を起こす性質であり、レドックス活性とは他の物質や電極との間で電子の授受(酸化還元反応)を起こす性質です。両性質はどちらも‘‘電子の移動’’に基づくことから、‘‘電子の移動’’を起こしやすい分子構造、すなわち、多数のπ電子を有する基本骨格に基づいた分子設計を行っています。これらの性質を有する有機材料は有機エレクトロニクス、太陽光発電、二次電池などへ応用が可能であり、レアメタルに依存しない材料、軽量かつ柔軟な材料として注目されています。さらに有機材料には、有機合成による化学変換を行うことで多様な誘導体合成が可能であり、より優れた分子構造を探索できるという利点があります。私たちの研究グループでは、従来の光機能性分子やレドックス活性分子には見られない、概念的に新しい基本骨格を提案し、実際に合成・物性評価を行うことで、画期的な有機材料の開発とその応用可能性を模索しています。

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[4] 【お知らせ】
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● 第92回 新入生歓迎駅伝大会
    佐鳴湖西南岸の全長16キロ、全8区間のコースで開催

    開催日時 5月25日(土)10時スタート
     開催場所 佐鳴湖公園

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       ~最後までお読みいただきありがとうございました~

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