工学部メールマガジン

                静岡大学工学部 [第27号] 2018年10月 配信
  http://www.eng.shizuoka.ac.jp/outline/magazines/
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  ☆☆☆ 第27号発行 ☆☆☆
  このたび,メールマガジン第27号を発行いたしました.
  本メールは,静岡大学工学部の近況についてお送りします.
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 1. 【特別寄稿】
┃   新しい附属図書館浜松分館が完成しました

┃ 2. 【工学部のNews & Topics】

┃ 3. 【工学部の研究紹介】

┃ 4. 【お知らせ】

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[1] 【特別寄稿】
   新しい附属図書館浜松分館が完成しました

附属図書館浜松分館長 髙松 良幸
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 平成25年から進められてきた附属図書館浜松分館のリニューアルは、翌26年10月に第1期工事が完成しましたが、昨年から第2期工事に着手することができ、6月28日に完成記念式典を挙行することができました。
 新しい浜松分館は、浜松キャンパスにおける学生、教職員、地域住民らの方々のための交流の拠点整備を目指したStudents Port(スチューデンツ・ポート)構想のもと、図書館と学生支援窓口などが一体となった建物であるS-Port(エスポート)に位置します。第1期工事では、図書館が学内外の人々の交流の場であることを意図し、館内における会話可能なスペースを拡充しましたが、第2期工事では、静謐な環境のもと、利用者1人1人が学習や思索などに没頭できる閲覧室や個人ブースなどを備えました。
 工事中はご不便をおかけしましたが、今後皆さま方のますますのご利用をお願いいたしますとともに、新しい浜松分館の活用に対するご意見やご要望をお寄せくださいますようお願いします。

附属図書館浜松分館

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[2] 【工学部のNews & Topics】
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 ■ 新任教員の紹介
大学院総合科学技術研究科 
工学専攻 機械工学コース 
准教授 菊池 将一

 2018年3月に工学部機械工学科に着任した菊池将一(きくち しょういち)です。これまで、慶應義塾大学、立命館大学、University of Kaiserslautern、神戸大学に所属し,材料強度学、材料力学、材料工学に関する教育・研究に携わってきました。とくに金属疲労という現象に着目し、多岐にわたる各種金属製品の破損防止を目的として,金属組織の改質による「良い材料」の創製に関する研究を行っています。材料研究以外にも、私の親戚が営む造り酒屋(菊池酒造株式会社。http://kikuchishuzo.co.jp/ )と日本酒製造に関する取り組みを行っています(日本材料学会会誌「材料」Vol.66, No.11, pp.816-821(2017)掲載。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsms/66/11/66_816/_article/-char/ja/ )。浜松には私の研究分野と関連する大手企業が数多くあり、産学連携を積極的に進めたいと考えています。大学内外問わず、様々な方とコラボレーションできることを楽しみにしております。宜しくお願い致します。

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 ■ 学生サークル活動
・静岡大学ヒコーキ部
代表:池上 功樹
顧問:松井 信 

 私たちヒコーキ部は毎年夏に開催される「鳥人間コンテスト」に向けて機体の製作をしています.現在ヒコーキ部は3年生が9人,2年生が15人,1年生が30人で活動しています.学科も機械工学科だけに偏らず様々な学科の部員が所属しており多様性があります.
ヒコーキ部は基本5つの班に分かれて活動しています.翼班,フレーム班,駆動班,プロペラ班,電装班です.
 翼班はその名の通り,翼の製作をしています.全長約30mの大きなものになります.人力飛行機では軽さが非常に重要で翼の素材にスタイロフォームという発泡材を用いて軽量化しています.この翼の形となるリブは班員が自分の手で切り出しています.ヒコーキ部の機体は部員の手によって作られるパーツがほとんどです.
フレーム班は機体の骨格部や外殻部のフェアリングを製作,担当しています.骨格部となる桁はCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を用いており,軽くて丈夫です.接合部分のパーツも製作しており,精度が必要な作業を行っています.他にもコックピット周りを覆うフェアリングは直方体の発泡スチレンペーパーをやすってやすってやすりまくって形を作っていきます.作業場に粉雪が舞います.
 駆動班はパイロットが漕いだペダルの回転をプロペラに伝えるための駆動部品を作製します.金属部品を扱う唯一の班です.大学にある次世代ものづくりセンターで工作機械を用いています.職員の方の親切な指導やアドバイスのおかげで,精度のよい金属部品を仕上げてくれます.
 プロペラ班は文字通り2枚1対となるプロペラを作製しています.プロペラの形は実は翼の形と似たものを用いており,それをねじらせて推力を発生させています.一品物を作るということになるので部員の思い入れが非常に強いです.
電装班は機体の進行方向を操舵するためのプログラムの作成や回転数計,高度計など計測機具の製作も行っています.一からプログラムについて学び,計器がしっかり作動するように試行錯誤しています.
 これらの班以外にも設計班やパイロット班が存在します.設計班は1年かけて製作する機体のデータを作り,各班に製作の指示をします.機体製作のリーダーになります.今年のチーム目標は「1kmの定常飛行」です.ヒコーキ部は他の鳥人間チームと比べると決して強いチームではありません.3年前から安定して100m以上の飛行をすることができるようになりましたが,1kmを超えるような飛行をしたことがありません.なので今年の機体で最高の記録を残せるように作り上げていきました.
 パイロット班は機体のエンジンである重要な存在です.日々トレーニングを行い,出力を高めています.体重を軽くしてパワーを上げるということが求められています.食事も制限して日々努力しております.その分,初めて飛んだ時の快感はパイロットしか味わえません.
 機体の製作を10月から3月まで行い,4月からはテストフライトを行います.テストフライトは最初大学のグランドで行い,調整をした後,富士川滑空場で飛ばします.機体が浮かび上がった瞬間は今までの苦労が報われたと喜びに満ち溢れます.そして7月末には「鳥人間コンテスト」という本番の舞台があります.
 毎年テクノフェスタや浜松科学館では機体の展示を行っています.見に来てくださった方々に人力飛行機を深く知ってもらえるようにわかりやすい説明をしています.また,日々の活動も週に1回ブログにて報告を行っているほか,TwitterやInstagramを駆使して多くの方々に自分たちの機体を見てもらえるように工夫しています.さらに,テストフライトを行った後日にはYouTubeに動画をアップロードして実際に飛んでいる映像をお見せすることができます.
 今年は8年ぶりの鳥人間コンテスト出場ができました.結果は,台風の影響による強風でフライトが中止となってしました.機体をプラットホームまでのせ,飛ばす直前まできたところで中止の連絡を受け,琵琶湖の空へ飛ばすことができませんでした.非常に悔しい思いをしました.しかし,これで終わることなく,1年生,2年生は来年再来年も出場ができるように,精進していき,より高精度な機体づくりを目指していきます.2年連続で出場したことは過去にないので来年も出場を決め,今年の雪辱を晴らしてくれることを願っています.今後とも静岡大学ヒコーキ部の活動にご期待ください.

HP: https://wwp.shizuoka.ac.jp/suac/
ブログ: http://suacbird.blog121.fc2.com/
Twitter:@suacbird
Instagram:suacbird(静岡大学ヒコーキ部)

静岡大学ヒコーキ部 静岡大学ヒコーキ部 静岡大学ヒコーキ部 静岡大学ヒコーキ部


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  ・静岡大学ロボットファクトリー 
               代表:安藤 啄朗
               顧問:伊藤 友孝

 私たちロボットファクトリーは8月11(土),12日(日)に行われた第18回レスキューロボットコンテストで優勝し,レスキュー工学大賞をいただくことができました.この賞は本大会の最優秀賞で,競技得点だけでなくロボットのアイデアや技術,チームの活動なども含めて総合的に審査して贈られるとても栄誉ある賞です.このような賞を頂くことができて非常に光栄です.部員一同協力してロボットのアイデアを出しあい,早い時期にロボットを作り上げ,一丸となって大会に臨むことができたことが賞につながったと思います.先日は,テレビや新聞の取材をうけ,部活の紹介をしていただくこともできました.
 私たちは1年生から3年生まで,男子31名,女子2名の合計33名で浜松キャンパスにてものづくりサークルとして活動をしています.それ以外に,サークル出身の4年生や大学院生も研究の合間をぬって支援してくれています.出場している主な大会は,2年生と3年生は7,8月のレスキューロボットコンテスト,1年生は3月末の日本機械学会のロボットグランプリで,普段はみんなで楽しくロボットの開発を行っています.木曜日には定例会を行い,進捗状況の確認や連絡事項の伝達をしています.ロボットの製作は,ものづくり館という新しく建てていただいた作業場にて行っています.この作業場は私たちだけでなく他のものづくりサークルと共同で使っており,日頃から活発に活動をしています.
 静岡大学ロボットファクトリーでは「みんなで楽しくロボットを造る」ことを第一にしており,ロボットの知識がない人でも入部できます.そうした方でも先輩たちが基礎から優しく教えるので心配は要りません.新入部員はいつでも募集中です.このメルマガを読んで興味が湧いた方はものづくり館に足をお運びください. 最後に,静岡大学の教職員の皆様,浜松工業会の皆様をはじめ,日頃よりご支援を頂いている皆様に心より感謝申し上げます.今後も変わらぬご支援と応援をよろしくお願いします.

HP: https://robot-factory.blogspot.com/

レスキューロボットの雄姿
レスキューロボットの雄姿

優勝の記念に
優勝の記念に



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[3] 【工学部の研究紹介】
 ■ 「発光現象の各分野への応用を目指して」
      工学部電子物質科学科 材料エネルギー化学コース 准教授 小南裕子

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蛍光体とは、外部から与えられたエネルギーを光に変換し放出する無機材料です。これまで蛍光体はディスプレイ(テレビ)や照明用光源など、工学分野での利用として主に研究開発されてきました。今でもテレビ(スマホやタブレット、PC等)のバックライトや、蛍光灯、白色LEDなどに利用されており、更なる性能向上のための研究開発が続けられています。最近は太陽光発電電池などへの応用として、青色~紫外光を深赤色発光に変換する蛍光体の研究も行っています。
 一方で、医療分野や農学分野など、工学分野以外への応用が期待されつつあります。例えば、上記に示した深赤色発光蛍光体は、植物プラントやハウス栽培における照明用としても利用できる可能性があります。外部環境の影響を受けにくい植物プラントは、今後拡大が期待されています。蛍光体粒子は通常数マイクロメートル~数100ナノメートルですが、最近は更に小さい数10ナノメートルという微粒子蛍光体の合成が可能となってきました。このような微小な発光粒子を応用し、医療分野では疾患部位の可視マーカーとして利用することが可能です。
 以上のような各分野の応用のためには、微粒子蛍光体の発光特性向上と化学的安定性、より無害な材料の利用が不可欠です。時代のニーズに合わせた新規発光材料の開発、そして分野の垣根を超えた応用を目指したいと考えています。


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[4] 【お知らせ】
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● 静大祭 & テクノフェスタ in 浜松 (2018年11月10日(土), 11日(日))
    http://www.eng.shizuoka.ac.jp/campuslife/festa/

       ※駐車場はご利用できません。公共交通機関でお越しください。

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       ~最後までお読みいただきありがとうございました~

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