学部長からのメッセージ

工学部長 川田善正 工学部長 川田善正

 静岡大学工学部は、ものづくりを基盤とした「基礎力と実践力を備えた人材育成」「地域ともに世界に羽ばたく研究」「地域社会・産業への貢献」を通し、社会から期待される学部を目指しています。これらの目標を実現するために、2013年度に工学部を改組し、これまで多くの実績を上げてきた機械工学科、電気電子工学科に加えて、電子材料やエネルギー材料について学ぶ電子物質科学科、環境とバイオ工学を学ぶ化学バイオ工学科、人と環境に優しいシステム作りを学ぶ数理システムを作りました。2017年3月に改組後はじめての卒業生を送り出しました。

 修士課程においては、2015年度から工学研究科、情報学研究科、農学研究科、理学研究科の4つの理系の研究科を統合し、「総合科学技術研究科」(修士課程)をスタートさせました。これにより、これまでの狭い専門分野にとらわれず、全地球的な問題やさまざまな分野に跨がる複合的な課題にチャレンジするグローバル人材、イノベーション人材の育成を目指しています。総合科学技術研究においても、2017年3月にはじめての卒業生を出しました。

 工学部を取り巻く社会環境は大きく変化し、多様性と柔軟さが求められる時代になりつつあると思います。従来の枠を越えた柔軟な発想、多様な社会におけるコミュニケーション能力が求められ、個性を活かした独創性が求められています。このような社会に対応するために、工学部では豊かな教養と感性、国際的な感覚を身につけ、多様化する社会に主体性を持って柔軟に対応し、独創性に富んだ科学技術を創造する技術者として活躍できるための素地を培う教育を行っています。

 工学部がある静岡県西部地域は、新しいことに積極的に挑戦する「やらまいか」精神のもと、トヨタ、ホンダ、スズキなどの創業者を輩出し、日本の自動車産業を初め、製造業全体を牽引してきました。その中で、工学部や大学院修士課程を卒業した研究者や技術者は中心的な役割を担ってきました。

 私達は今後も、「ものづくり」を中心にすえた実学(実社会で必要な学問)重視の教育を発展させ、多くの産業分野のイノベーションを担い、グローバルに活躍できる研究者や技術者の育成を進めていきます。「工学を学ぶならば静岡大学で」を合言葉に努力して参りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

工学部長 川田善正