静岡大学工学部 [第24号] 2017年4月 配信
http://www.eng.shizuoka.ac.jp/outline/magazines/
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☆☆☆ 第24号発行 ☆☆☆
このたび,メールマガジン第24号を発行いたしました.
本メールは,静岡大学工学部の近況についてお送りします.
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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┃ 1. 【特別寄稿】
┃ 「魅力ある工学部、活気ある工学部」を目指して
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┃ 2. 【工学部のNews & Topics】
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┃ 3. 【工学部の研究紹介】
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┃ 4. 【お知らせ】
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[1] 【特別寄稿】
「魅力ある工学部、活気ある工学部」を目指して
工学部長 川田 善正
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4月から工学部長を担当させていただきます川田善正と申します。工学部は非
常に大きな組織で学生の数も多く、静岡大学の中核的な組織の一つと思います
ので、少しでも皆様のお役に立てるよう頑張りたいと思います。
新年度の工学部の方針として、「魅力ある工学部、活気ある工学部」を目指し
ていきたいと思っています。「魅力ある」は高校生や卒業生、保護者、企業関
係者など外部の方々から憧れや興味を持っていただけるような工学部、「活気
ある」は学生、教職員など、内部の方々が元気で、明るく楽しいと感じる工学
部にしたいと考えています。
このような工学部を実現するために、次の4つの項目を焦点を絞って努力して
いきたいと思います。1. 入試倍率の向上、2. 学生の満足度向上、3. 研究力、
教育力の向上、4. 効率的な学部運営、です。これらを実現するための具体的
な方策については、今後、補佐室会議、委員会などを通じて工学部の皆様と一
緒に考えていきたいと思っています。是非、「魅力ある工学部、活気ある工学
部」を実現するために、皆様のご協力、ご支援をいただきますようお願い申し
上げます。
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[2] 【工学部のNews & Topics】
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■ 新任教員の紹介
大学院総合科学技術研究科 工学専攻 電気電子工学コース 教授 丹沢 徹
この四月に工学部電気電子工学科に着任した丹沢徹(たんざわとおる)です。宜しく
お願い致します。専門は集積回路の設計です。1992年に東芝ULSI研究所に入社してか
らやっています。3Vの入力電源からデータ書換えの電圧25Vをチップ内で発生する
NANDフラッシュ用昇圧回路、数10mVの電位差を高速にセンスするNORフラッシュ用セ
ンスアンプ、集積されたインダクタとキャパシタで2.4GHzの発振周波数を発生する
Bluetooth用発振回路、また2004年にマイクロンメモリ・ジャパンに移ってから最先
端テクノロジである三次元NANDフラッシュのメモリコアのグランドデザイン、など新
規デバイスを高効率に動作させるための回路/システムの研究開発を行ってきまし
た。大学では、環境エネルギー源から電力を取り出すEnergy harvestingやIoT用の低
電力不揮発性メモリ/アナログ回路システムの研究に取り組んでみたいと思っていま
す。また、学内にはたくさんのデバイス研究者がおられますので、デバイス/回路/シ
ステムの融合で何か面白いものができないか考えてみたいと思います。これから学生
諸君と回路設計の研究ができることを楽しみにしています。
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■ 学生サークル活動
写真部
鶴橋 健
写真部は写真の撮影、現像、プリントなどの日常活動、年に数回の部展を開催し、
写真の技術、知識の向上に励んでいます。作品を作る過程はデジタル化によって
ほぼ個人でできるため、自分のペースで活動している方がほとんどです。一方、
フイルムを使い旧来の暗室を使った手法によって作品を作る部員もいますが、こ
ちらもマイペースです。部員が使っているカメラも様々で、デジタル一眼レフは
もちろんのことミラーレス一眼やコンパクトデジタルカメラ、中には銀塩カメラ
やインスタントカメラを使用している人も居ます。
普段の活動は木曜日14:30から1時間程度で、旅行などのイベントを企画したり、
写真や機材について雑談などをしています。以下ウェブページで作品を公開して
いますので興味があればぜひ御覧ください。
https://shizuokauniv-photoclub.tumblr.com/
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[3] 【工学部の研究紹介】
■ 「実環境向け音声言語処理の数理モデルと応用システムの開発」
大学院総合科学技術研究科 工学専攻 数理システム工学コース 准教授 甲斐 充彦
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最近、人工知能(AI)技術の社会への波及が注目されていますが、コンピュータ
による画像認識や音声認識の研究分野での“深層学習(ディープラーニング)”
のアプローチの開花がその端緒の一つとなっています。その基本的な考え方は脳
内での学習や認識の仕組みを数理モデルとして扱うものです。
私の研究室では、様々な場面で扱うことが増えてきた音声メディア情報を、日常
生活に身近なところで役立てるための音声言語処理技術の開発を進めています。
例えば、スマートフォンの普及で音声やビデオの収録は身近になり講義や会議を
遠隔から手軽に収録できますが、遠隔からの音声では周囲雑音や他人の音声の混
入によって自動音声認識や音声検索の精度は著しく低下します。そこで、雑音抑
圧や話者特徴の強調のための数理モデルを深層学習のアプローチで獲得し、自動
音声認識や会議音声からの話者区分化、発言内容の検索などに応用する技術を開
発しました。最近では、情報保障のための自動字幕化を低遅延かつ低コストで実
現するため、人間が言語知識を手軽に教示できるようにする仕組みを研究してい
ます。

深層学習で獲得した数理モデルによる音声特徴変換の例
(色別に表された話者別の音声特徴の分布を可視化したもの)
甲斐研究室ホームページ
http://higo.sys.eng.shizuoka.ac.jp/
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[4] 【お知らせ】
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● 第90回 新入生歓迎駅伝大会
佐鳴湖西南岸の全長16キロ、全8区間のコースで開催
開催日時 5月27日(土) 10時スタート
開催場所 佐鳴湖公園
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~最後までお読みいただきありがとうございました~
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