静岡大学工学部 [第18号] 2015年10月 配信
http://www.eng.shizuoka.ac.jp/outline/magazines/
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☆☆☆ 第18号発行 ☆☆☆
このたび、メールマガジン第18号を発行いたしました。
本メールは、静岡大学工学部の近況についてお送りします。
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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┃ 1. 【特別寄稿】
┃ 光創起イノベーション研究拠点棟
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┃ 2. 【工学部のNews & Topics】
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┃ 3. 【工学部の研究紹介】
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┃ 4. 【お知らせ】
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[1] 【特別寄稿】
光創起イノベーション研究拠点棟
電子工学研究所長 三村 秀典
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電子工学研究所の隣に光創起イノベーション研究拠点棟が建設され、
4月から本格的に浜松ホトニクス(株)、浜松医科大学、光産業創成
大学院大学、静岡大学の4機関による一つ屋根の下での共同研究が開始
されました。この研究棟は、この4機関で共同提案した「はままつ光研究拠点」
が文部科学省「地域資源を活用した産学連携による国際科学イノベーション
拠点整備事業」に採択されたことにより建設されました。研究拠点棟は、
5階建て、延べ面積3,648m2です。1階がクリーンルーム、2、3、4階は主に
研究用スペース、5階は主にオープンな雰囲気の研究者用居室です。
研究成果の展示スペースも用意しています。将来は、電子工学研究所棟を改築し、
2階部分で電子工学研究所と接続する予定です。直近の研究課題は、
“遠隔再現共有技術”、“生体情報計測技術”、“人体情報(五感)光計測技術”、
“光ブレーンインターフェース”で、最終目標は、「光を学ぶ人にとって、
一度は是非浜松で学びたい」と思えるような光拠点の都市、浜松を創生することです。
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[2] 【工学部のNews & Topics】
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■ 卓越研究の紹介
混相流の物理とレーザー応用計測、その環境技術への応用
大学院総合科学技術研究科 工学専攻 機械工学コース 齋藤隆之
気体と液体など2つ以上の相が混在する流動を混相流と言います。大気と海洋間
のCO2の交換は混相流の大きな課題の一つです。地球温暖化を予測するには、
このCO2の交換を正しく理解する必要があります。混相流の計測は大変に難しく、
混相流の研究では、計測装置を一から開発することもしばしばです。
私はレーザーと光ファイバーを駆使した装置を手作りして混相流を計測し、
その流動メカニズムを解明することに取り組んでいます。この研究成果を、
CO2を深海に長期間固定するシステムの開発や大気-海洋間のCO2の交換を解明に
応用しています。
研究成果は、地球環境、エネルギー、応用物理、化学工学、流体物理などの
国際誌に掲載されています。これまでに、英国物理学会・最優秀論文賞、文部科学
大臣表彰・研究功績賞、日本機械学会・フロンティア賞、化学工学会・技術賞、
高柳記念賞など多くの賞を戴いています。人々の生活、産業、そして地球の未来
に少しでも貢献することができれば、望外の喜びです。これからも日夜、研究に
励んでいきます。
齋藤研究室ホームページ
http://flow.eng.shizuoka.ac.jp/
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■ 学生サークル活動
探検部
鈴木健吾
探検部は、主に国内にて登山、ラフティングボート、沢登り、洞窟探検を
中心とし毎週末活動へと出向いております。部員は110人と非常に多い部員を
抱えています。
登山においては、日本百名山を中心に、長期遠征登山や日帰り登山などを、
ラフティングボートにおいては、大会での入賞を目指し、週末に川に練習に
出かけたり、朝のプールで漕ぎ練習を行ったりと精力的に活動しています。
今年度は学生大会であるリバーベンチャー選手権にて好成績を残す事が
出来ました。
年中行事として、毎年新入生には沖縄無人島サバイバルを、その他にも
樹海合宿や新歓合宿、静岡⇔浜松マラソンなど、先代から伝わってきた活動に
関しても積極的に行っております。また、地域との連携も行っており、
竜ヶ岩洞の調査や、子供向け洞窟探検教室の手伝い、ラジオ取材や新聞への
活動報告の掲載など、活動の場を大学に限らず、地域へと広めています。
今後とも精力的に活動していきますので、応援よろしくお願いします。
探検部ホームページ
http://tanken.michikusa.jp
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[3] 【工学部の研究紹介】
「切削加工の高度化に向けた研究」
大学院総合科学技術研究科 工学専攻 機械工学コース 静 弘生
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切削加工では、コスト低減や加工時間の短縮、切削工具の寿命改善、
加工精度向上など様々なことが求められてい ます。また、近年機械製品の
高度化・高精度化に伴い様々な材料が開発されこれらを切削加工することが
求められていますが、このよ うな材料の多くは加工が困難な難削材と
されています。これらの課題・問題を解決するためには単に試行錯誤的な改善
では多大な時 間・コストを必要とするだけではなく、新たな課題に対応する
ことは困難です。このことから、切削現象を明らかにし物理的原理・原則に
則った対策を講じる必要があると考えられます。このことから、切削時の温度や
切削抵抗、切りくず生成状況などの測定、切削シ ミュレーションや各種分析を
通じて切削現象の解明を目指し研究を行っております。研究内容としては、
新材料・難削材の切削加工、 環境対応型加工技術の開発、超精密・微細切削加工
を取り上げ、得られた結果を通じてものづくり技術向上に貢献したいと考えています。
酒井・静 研究室ホームページ
https://sites.google.com/site/kikaikousaku/home
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[4] 【お知らせ】
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● 静大祭 & テクノフェスタ in 浜松 (2015年11月7日(土), 8日(日))
http://www.eng.shizuoka.ac.jp/campuslife/festa/
※駐車場はご利用できません。公共交通機関でお越しください。
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~最後までお読みいただきありがとうございました~
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【静大工学部メールマガジン】
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