静岡大学工学部 [第16号] 2015年 4月 配信
http://www.eng.shizuoka.ac.jp/outline/magazines/
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☆☆☆ 第16号発行 ☆☆☆
このたび、メールマガジン第16号を発行いたしました。
本メールは、静岡大学工学部の近況についてお送りします。
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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┃ 1. 【特別寄稿】
┃ 平成27年度からスタートする総合科学技術研究科(修士課程)
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┃ 2. 【工学部のNews & Topics】
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┃ 3. 【工学部の研究紹介】
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┃ 4. 【お知らせ】
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[1] 【特別寄稿】
平成27年度からスタートする総合科学技術研究科(修士課程)
工学部長 佐古猛
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平成27年4月から、修士課程の工学研究科、情報学研究科、農学研究科、理学研究科を
統合した総合科学技術研究科(修士課程)がスタートします。図に示すように、これまでの
4つの研究科の名称は、総合科学技術研究科の中では工学専攻、情報学専攻、農学専攻、
理学専攻になり、これまで工学研究科の中にあった機械工学専攻、電気電子工学専攻、
電子物質科学専攻、化学バイオ工学専攻、数理システム工学専攻、事業開発マネジメント専攻
は、機械工学コースのように専攻の代わりにコースを付けた名称に変更になります。
一方、学生定員は従来の研究科や専攻の定員を引き継ぎます。その結果、新しい研究科の
学生定員は479名、その中で工学専攻の定員は262名で全体の55%になります。
工学部・工学研究科は、イノベーション人材やグローバル人材の育成という社会的ニーズに
対応した人材育成を目指し、更に電子工学研究所の人的資源も生かして、平成25年度に改組
を行い、従来の工学部4学科、工学研究科5専攻体制から、工学部5学科、工学研究科6専攻の
体制に改めました。
また工学分野を俯瞰できると共に、卒業・修了後は自ら学ぶことにより自己発展できる人材を
育てることを目指しています。
・・・・・・・・(詳細は下記のpdfファイルをご覧下さい)・・・・・・・・
工学部長 佐古猛先生の
特別寄稿 「平成27年度からスタートする総合科学技術研究科(修士課程)」 は
工学部ホームページ上の下記pdfファイルにて紹介します。
http://www.eng.shizuoka.ac.jp/pdf/tokubetsu16.pdf
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[2] 【工学部のNews & Topics】
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■ 卓越研究の紹介
「 花芽誘導と香気成分生成機構の解明 」
創造科学技術大学院(副担当 工学・化学バイオ工学) 渡辺 修治
植物は発芽後、生育場所を変えられないため、乾燥、高温、食害、微生物感染などの
多様なストレスに対する適応機構を有しています。例えば、葉は食害時に、揮発成分によって
天敵昆虫を誘引し、花は香気成分により送粉昆虫を誘引します。また、劣悪な環境下では
種の保存のために花芽を誘導し開花します。
農学系、工学系の教員と共同で、生理活性を有する低分子の探索(バイオアッセイ)、
精製、単離(クロマトグラフィー)、構造決定技術 (NMR)、単純な誘導体合成法、
超微量定量・同定技術(LC-MS, MS/MS、GC-MS)、分子生物学的手法、工学研究者の
基盤・先端研究技術も取り入れて下記研究課題を推進しています。
・アオウキクサが乾燥環境下におかれた時に生成する花芽誘導分子の化学構造を
モデルとした高活性分子の創製
・夏期高温期にのみ発現する、バラ主要香気成分の新規生合成経路の分子機構の解明
・花の香り生成・発散を制御する生理活性天然物質の探索
・植物香気成分発散プロセスの可視化技術基盤の構築
渡辺研究室ホームページ
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~tnmase/watanabe_lab/index.html
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■ 学生サークル活動
弓道部 中西 駿太
弓道部は現在部員数17人で活動しています。活動場所は北門付近の弓道場です。
毎週火曜日と金曜日に練習を行っています。また、自主練習に関しては基本自由で
毎日行っている人もいます。
試合については、静岡キャンパスの弓道部と合同で静岡大学弓道部として臨みます。
出場する主な大会は、東海大会、東海国立大学体育大会、インカレ、秋季東海学生
弓道リーグ等です。
特に今男子はリーグ戦において一部リーグで戦っており、優勝すると出場できる
全日本学生弓道王座決定戦を目指して、日々練習に取り組んでいます。
上に書いたように全国大会を目指しているので、少し厳しいのかなと思うかもしれません。
しかし、部員全員上下関係なく仲が良く、皆楽しく弓道に取り組んでおり、特に練習後等に
先輩とご飯に行くと奢ってもらえたりします。
経験者はもちろん、初心者も大歓迎です。少しでも弓道部に興味をもった方は、
是非弓道場の方に足を運んでみてください。
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■ 化学バイオ工学科2年次の化学・生物実験がスタート
化学バイオ工学専攻 吉田 信行
平成25年度の改組により新しく発足した化学バイオ工学科は、化学の技術を基盤とし、
生物工学を融合させた「生物からのものづくり新技術」の創製にチャレンジする学科です。
本学科での生物学に関する研究と教育を円滑に進めるために、平成26年度後期から
本学科バイオ応用工学コースの2年生を対象に「化学・生物実験」の生物の部を新たに
スタートさせました。実施場所は改組に伴い改築された8号館1階の生物実験室です。
本実験室には生物の無菌操作に必須なクリーンベンチが4台、最新のLC-MS装置などが
設置されており、生物系学科に引けを取らない実験室となっています。
工学部に入学してくるわけでありますから、高校で生物を履修していない学生が大半です。
そのような学生にも取り組みやすい、かつ最新の分子生物学、細胞生物学の基礎的テクニック
が身に付くような内容にしたつもりです。1年目ということで実施内容には改善の余地が多々
ありますが、当初の目的の一つである「生物的な実験に慣れ親しむ」は達成できたと感じています。
吉田研究室ホームページ
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~tnyoshi/
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[3] 【工学部の研究紹介】
「特異的なナノ構造をもつセラミックスの結晶成長と電子顕微鏡による評価」
電子物質科学専攻 坂元 尚紀
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近年電子デバイスは小型化・軽量化が進み、ナノ(100万分の1ミリ)メートルスケールの薄膜や
微粒子が利用されるようになってきました。材料がナノサイズの薄膜や微粒子とることにより
材料の持つ性質が大きく変化する場合があることが知られています。このことを用いて、
内部応力や電子状態、構造等の制御により材料の特性を飛躍的に向上させる研究が行われて
います。
私たち(電子工学研究所・鈴木久男教授、創造科学技術大学院・脇谷尚樹教授と共同)は、
圧電アクチュエータや不揮発性メモリ等の利用が期待される強誘電体セミックス薄膜が
基板から受ける応力を効果的に利用することにより、これまでにない巨大圧電性発現すること等を
見出しました。これらの現象を応力状態と関連付けて理解するために、透過型電子顕鏡(TEM)や
原子間力顕微鏡(AFM)によりによる解析を行っています。また新規ナノ構造の構
築という観点から、低環境負荷の大気圧CVD法によりフラワー状や柱状等の特異形状を持つ
III族窒化結晶を作製し、微構造を活かした新規デバイスへの応用を目指しています。
鈴木脇谷研究室ホームページ
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~tnsakam
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[4] 【お知らせ】
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● 第87回 新入生歓迎駅伝大会
佐鳴湖西南岸の全長16キロ、全8区間のコースで開催
開催日時 5月23日(土) 10時スタート
開催場所 佐鳴湖公園
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~最後までお読みいただきありがとうございました~
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