静岡大学工学部 [第14号] 2014年10月 配信
http://www.eng.shizuoka.ac.jp/outline/magazines/
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☆☆☆ 第14号発行 ☆☆☆
このたび、メールマガジン第14号を発行いたしました。
本メールは、静岡大学工学部の近況についてお送りします。
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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┃ 1. 【特別寄稿】
┃ 創造科学技術大学院について
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┃ 2. 【工学部のNews & Topics】
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┃ 3. 【工学部の研究紹介】
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┃ 4. 【お知らせ】
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[1] 【特別寄稿】
創造科学技術大学院について
創造科学技術大学院長 永津 雅章
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本大学院は、我が国でもユニークな、工学系、情報系、理学系および、農学系の教員で組織
された一つの博士後期課程の大学院です。 博士課程学生が所属する自然科学系教育部では、
ナノビジョン工学専攻、光ナノ物質機能専攻、情報科学専攻、環境・エネルギーシステム専攻、
およびバイオサイエンス専攻の5つの専攻(入学定員50名)で構成され、社会のニーズに
応えるべく、複合学際的な教育研究を目指し、時代に即応した幅広い素養と特化した専門知識
及び国際性豊かな知識を有する先端技術者及び研究者を養成することを本大学院の教育理念・
目的とし、教育研究を実践して参りました。
・・・・・・・・(詳細は下記のpdfファイルをご覧下さい)・・・・・・・・
創造科学技術大学院長 永津 雅章 先生の
特別寄稿 「創造科学技術大学院について」 は
工学部ホームページ上の下記pdfファイルにて紹介します。
http://www.eng.shizuoka.ac.jp/pdf/tokubetsu14.pdf
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[2] 【工学部のNews & Topics】
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■ 特別講演会
「宇宙エレベーターと超小型衛星による宇宙実証実験」
機械工学専攻 山極 芳樹、能見 公博
日時: 平成26年11月9日(日)13:00-14:00 (テクノフェスタ2日目)
場所: 浜松キャンパス附属図書館分館・学生支援棟(S-Port)3階 大会議室
その他: 事前予約不要・参加無料
宇宙エレベーターや衛星開発はどういうものかについて、わかりやすく説明します。
[研究紹介] 「宇宙エレベーターの研究」
機械工学専攻の山極研究室・能見研究室では、主として宇宙テザーの研究を行っています。
宇宙テザーとは、宇宙での複数の物体を結ぶケーブルのことで、推進剤を使わない推進や輸送、
多点同時観測等様々な応用が可能です。その応用のなかでも特に注目されているのが
宇宙エレベーターです。宇宙エレベーターは、地球と宇宙をこのテザーで繋ぎそれに沿った
エレベーター(クライマ)で行き来するというもので、現行のロケットによる輸送に比べて
低コストで環境への影響も少なく、人体への負担も少ない安全な輸送手段を提供し得る、
究極の宇宙輸送システムです。かつて空想上のものでしかなかったこのシステムも、
ここ数十年間における、新素材の発明や技術の発展により、技術的な可能性が高まり世界的に
研究が活発になってきています。
当研究室でも、この宇宙エレベーターのケーブルダイナミックスやクライマについての研究を
5年前から実施してきており、この9月には、宇宙でテザーを伸展する技術検証として提案した
超小型衛星STARS-Cが国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟からの放出衛星に選定され、
宇宙実験を目指した開発を進めています。
山際研究室ホームページ
http://mech.eng.shizuoka.ac.jp/yamagiwalab/
能見研究室 STARSプロジェクトホームページ
http://stars.eng.shizuoka.ac.jp/
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■ 工学部重点研究の紹介
「 光・電子・画像を融合したデバイスからシステムまでの開発 」
電気電子工学専攻・電子工学研究所 香川 景一郎
新しいシステムは、新しいデバイスによって生み出される。逆もまた然りである。
私達の研究室ではCMOSイメージセンサという画像センシングシステムにおけるコアデバイスを
自分達で一から設計・試作し、それを使った画像計測システムを作り上げ、実証を行っている。
テーマの1つに,超高速度カメラがある。多眼光学系と圧縮センシングを利用することで、
従来のシリコン超高速度センサの限界を打ち破り,サブナノ秒の時間分解能を達成することを
目指している。また、バイオメディカル応用を狙い、蛍光寿命計測・蛍光相関分光法などの
機能をもつ新しい多点時間分解型共焦点顕微鏡用イメージセンサを開発している。これにより、
今までに無い小型かつ高機能の分子イメージング顕微鏡が実現される。その他にも、複眼内視鏡、
複眼デジタルデンタルミラーなど、光学系・撮像デバイス・画像処理を融合することで生まれた
新しい医療向けカメラについて、ニーズをもつ学内外の研究者と連携しながら研究を進めている。
川人・香川・安富研究室ホームページ
http://www.idl.rie.shizuoka.ac.jp/
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■ 学生サークル活動
バスケットボール部 森屋 敏
静岡大学浜松キャンパスバスケットボール部は、現在17名で活動しています。
普段は浜松キャンパスの体育館で火曜日、木曜日、日曜日の週3日で練習を
していますが、現在は体育館が工事中のため、浜松市内の協働センターなどの
体育館を借りて練習をしています。静岡大学浜松キャンパスバスケットボール部は
静岡県内の大学生と試合をする学生リーグと静岡県の西部のクラブチームと
試合をする西部リーグという2つのリーグに属しています。学生リーグは夏と秋に
試合があり、西部リーグは月に1試合程度あります。
この夏に3年生の先輩方が引退して新チームとなりました。普段の練習ではコーチが
いないため自分たちで練習メニューをきめて、練習中には自分たちで話し合いながら
よりよいチームになるように日々の練習に励んでいます。
部員同士で練習後などはご飯に行ったり遊びに行ったりと学年関係なく
とても仲がいい部活動です。
秋の学生リーグが近づいてきているので1試合でも多く勝てるように頑張っていきます。
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■ 附属図書館分館・学生支援棟の落成について
工学部事務長 村松 祐
昭和47年に建設された附属図書館浜松分館・管理部が築後40年を経過し、老朽化が進み、
また、多様なニーズに対応する大学教育を実現するための学生支援体制を整備することから、
かねてより建設中の附属図書館分館・学生支援棟がこの度、落成しました。
この建物は教育研究及び人材育成をサポートする図書館機能の向上と学生支援の
ワンストップサービスを目指す拠点です。1階にはエントランスホール、ラウンジ、ギャラリー、
学生支援事務室、調達管理課、検収センター等が配置されています。
学生支援事務室は、職員の顔が見えるオープンカウンター形式です。また、現在、
浜松キャンパス内で分散する学生支援を集約化させ、入学から卒業までの学生生活を
サポートするワンストップサービスを構築する浜松学生事務支援センター(仮称)の設置を
平成27年4月に予定しています。2階には図書館機能の多文化交流エリア、地域産業史エリア、
グループワークエリア、セミナールーム等が配置されています。3階には大会議室、
工学研究科長室、事務室等が配置されています。
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[3] 【工学部の研究紹介】
「多結晶金属の変形の実験観察と数理モデリング」
機械工学専攻 吉田 健吾
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鋼、アルミニウム、マグネシウムなどの金属によって作られた部品は、電化製品や
自動車に多く使われており、私たちの生活には欠かすことのできないモノとなっています。
板やブロック状の金属をプレスなどによって形を変形させてモノを作る技術は『塑性加工』と
言います。加工によって変形させられる金属は多くの結晶粒が集まってできた多結晶体として
存在しています。
本研究室では、金属結晶の変形や破断に関して実験観察を行い、結晶の変形という微視的な
変形メカニズムの数理モデリングを研究しています。このような学術的な研究を基盤として、
金属が力を受けた際にどのように変形し、破断するのかを予測できる技術を開発しています。
微視的な変形メカニズムを対象としているため、塑性加工への適用のみならず、将来的には
材料設計など新規材料開発へも貢献できる可能性があります。
吉田研究室ホームページ
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~t-plast/yoshida/index.html
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[4] 【お知らせ】
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● 静大祭 & テクノフェスタ in 浜松 (2014年11月8日(土), 9日(日))
http://www.eng.shizuoka.ac.jp/campuslife/festa/
※駐車場はご利用できません。公共交通機関でお越しください。
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~最後までお読みいただきありがとうございました~
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【静大工学部メールマガジン】
配信停止・配信追加・アドレス変更は、下記ホームページよりお手続きください。
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ご意見、ご感想はこちらまでメールにてご連絡下さい。
engkoho@adb.shizuoka.ac.jp
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