静岡大学 工学部 2026学部案内
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静岡大学 工学部長 福田充宏1 静岡大学工学部は、1922年に設立された浜松高等工業学校を前身とし、2022年には設立100周年を迎えました。浜松高等工業学校からの「仁愛を基礎とした自由啓発」という教育理念を受け継ぎ、多くの優秀な人材を社会に送り出しています。工学部のある浜松地域は“やらまいか”(やってやろう! の意)という言葉で表されるチャレンジ精神に富んだ土地柄で、大企業の創設者を多く輩出し、また、独創的な技術や製品を開発している企業も多くあり、学問の基礎と実践が密接に関わっている工学を学ぶには恵まれた環境です。 工学とは、現在の豊かで安全な生活を支える工業製品や技術・サービスなどを生み出すための基礎となる学問であり、複雑な仕組みの機器や高度な生産技術、情報技術などを根本原理から学び、それらを応用することにより新しい“もの・こと”を創造する学問です。新たな「ものづくり・ことづくり」を通して人類・社会に貢献できることが工学の魅力であり、醍醐味です。私たちの生活を豊かにするだけではなく、私たちを取り巻く地球環境問題、資源・エネルギー問題、食料・人口問題など、さまざまな課題を克服し、持続可能な社会を築くために、工学は今後ますます重要になり、不可欠なものとなります。 工学部は、社会や産業のニーズに対応するとともに、高度な教育研究による人材育成を実施するために、機械工学科、電気電子工学科、電子物質科学科、化学バイオ工学科、数理システム工学科の5学科の体制をとっています。いずれの学科も現在の工学の基礎であり、未来にわたって人類が平和に発展していくために不可欠な学問分野です。またグローバル化を推進するために、海外協定校との交流や海外からの留学生の受け入れ、外国人教員の採用などを積極的に行っています。さらに工学部を卒業した後には、大学院総合科学技術研究科(修士課程)、創造科学技術大学院(博士課程)、光医工学研究科(博士課程)に進学して、専門分野を深く探究できる体制が整っています。静岡大学の工学部や大学院を卒業/修了した者の多くが、研究者や技術者として、様々な分野において中心的な役割を担って活躍しています。 技術の進歩が早い時代に対応するため、またその先の世界を創造するためには、まずしっかりとした基礎力と実践力を身につけることが大切です。そのうえで最先端の技術や知識を学ぶとともに、自ら考える力をつけることが必要となります。高校生のみなさん、静岡大学工学部に入学して基礎力と実践力を身につけ、高度な専門力と現実の問題に立ち向かうための課題解決力を武器として、グローバルに活躍できる研究者、技術者を目指しましょう。静岡大学工学部でグローバルに活躍できる基礎力と実践力を身につけよう

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