平川和貴 准教授(工学領域・化学バイオ工学系列)が新機構に基づく低侵襲がん光治療薬を目指した化合物を開発

平川和貴 准教授(工学領域・化学バイオ工学系列)が、新機構に基づく低侵襲がん光治療薬を目指した化合物の開発に関するプレスリリースを行いました。
副作用がほとんどなく、低侵襲的にがんを治療できる光線力学的療法は、一部の早期がんを障害を残さずに治療できる優れた方法ですが、治療のメカニズムには、薬と光、そして酸素が必須であり、低酸素状態にある深部がんには効果が限定されていました。また、体内に残存した薬が光線過敏を引き越すため、治療後数週間暗室に入院しなければならないため、精神的負担が問題でした。そこで 、治療効果の向上と、投薬量の低減を目的として、酸素に依存しないで作用する薬の開発を目指した研究を推進し、新規化合物の合成でその原理を証明していました。しかし、治療には長波長の可視光線(波長630ナノメートル以上:ナノは十億分の一を意味)を吸収する性質が要求されますが、これまでは吸収波長が基準に達していませんでした。今回、この波長の問題を解決し、さらに高い治療効果示す可能性がある化合物の開発に成功しました。実用化できれば、これまでよりも深部のがんに高い効果が期待され、さらに薬の投与量を減すことで、暗室での入院期間の短縮につながる可能性あります。本成果は、昨年5月に特許出願され、今年11 月に公開となりました。
なお、本プレスリリースは、静岡新聞(平成27年11月27日付)、中日新聞(平成27年11月27日付)、日刊工業新聞(平成27年12月8日付)等で報道されました。

平川和貴研究室HP:
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~tkhirak/

プレスリリース
http://www.shizuoka.ac.jp/pressrelease/pdf/2015/20151126_eng_cancer.pdf

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