浜松南高校との高大連携実験実習講座を8月11日に開催しました。

静岡大学工学部では2010年8月11日、浜松南高校の生徒を対象に実験実習講座を実施しました

各学科が用意している下記のA~Hの8つのテーマから各自2つ、ほぼ均等の人数のグループに分かれて取り組みました。実習はそれぞれ午前・午後の計2回行われました。

A.日本刀を科学する-歯車の硬さを測る実験
 (機械工学科/吉田 始教員/機械工学科棟121室)
 日本刀の技術は、オートバイや自動車の歯車に活用されています。歯車は力を伝達するだけでなく、耐衝撃性や耐摩耗性が要求されますが、本実験では、歯車の微小硬さを測ることにより、歯車にどの様な工夫が施されているかを体験してもらいました。

B.水流洞を利用したデルタ翼の空力特性に関する実験
 (機械工学科/松井 信教員/機械工学科棟317室)
 デルタ翼は、一般の飛行機の翼とはかなり異なる特性を示すことが知られています。本実験では、その特性を探るために水流洞と呼ばれる装置を利用して、デルタ翼に発生する力の計測を行いました。同時に流れ場の可視化も行い、デルタ翼のまわりの流れ場の様子を調べました。

C.波をあやつる
 (電気電子工学科/羽多野 裕之教員/電気電子棟305室)
 「波」の特性を利用した便利なアプリケーションが存在しています。本実験ではこの「波」の中で電磁波や音波を紹介しました。特に音波については、超音波の送受信体験やパソコンを用いた音声分析、信号処理による音声変換体験(ボイスチェンジャー)を行いました。

D.マイコンによる計測制御と風力発電
 (電気電子工学科/高橋 崇宏教員、松尾 廣伸教員/電気電子棟302室)
 PICマイコンを使って制御及び計測を行なう実習で最近多く使用されているコンピュータ制御による計測システムの実際を学びました。さらに計測対象として風力発電機を用いて自然エネルギーからどの様に電気エネルギーが得られるのかの実際を体験しました。

E.リチウムイオン二次電池の作製実験と評価
 (物質工学科/冨田 靖正教員/物質工学科2号館 202室)
 携帯機器の電源として使用されているリチウムイオン二次電池には、多くの材料が使用されており、その中でも、正極材料の開発は大幅な電池性能向上に繋がります。この実験では、電池の作製・評価実験を通して、正極材料開発の一端を体感してもらいました。

F.「医療に役立つ工学技術」
 (物質工学科/木村 元彦教員/物質工学科1号館 105室)
 病気の診断・治療や福祉機器に使用される多くの技術は工学技術によって開発されています。再生医療材料の試作実験、CT画像再構成実験、視覚・聴覚障害者を支援する技術の体験などを通して、医用工学と福祉工学について説明しました。

G.光の特性を利用した画像処理
 (システム工学科/生源寺 類教員/システム工学科棟1階101室)
 3Dテレビや赤外線通信など身の回りには光を利用した技術がたくさんあります。このような光の特性を利用した画像処理技術について、「レーザやレンズを用いた周波数フィルタリング」と「2枚のシートを重ねると秘密の絵が現れる視覚復号型暗号」の実習を通じて学習しました。

H.ゲームを使った災害リスクコミュニケーション実習
 (システム工学科/前田 恭伸教員/システム工学科棟4階418室)
 東海地震は、向こう30年間に87%の確率で起こると言われています。そのとき、私たちはどのように対処すればいいのでしょう?この実習では、地震が発生した場合の様々な事態に対して、どのように判断すればいいか、周りの人たちとどのように意見交換すればいいかということを、ゲームを通して考えてもらいました。

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